TULIPの初代ベーシスト吉田彰さんが
2/16に75歳で亡くなりました。
ドラムの上田さんがXで公表したのですが
今のところネットで検索した限りでは
それ以外に関係者からの発表は見当たらず。
'80年にTULIPを脱退してからは
2011年まで乃木坂でコーヒー店を経営。
最近は母校である西南学院大の学生寮の管理人を
夫婦でされていたようなのですが
コーヒー豆のオンライン販売も
継続されていたらしくHPも今月更新されていました。
http://www2.plala.or.jp/yoshidaya/先にも書いたように亡くなった状況について
情報がほとんど無い状態だけに
今月HPを更新していながらの訃報は
色々憶測を呼びそうで嫌な感じです・・・。
吉田さんはTULIPとは完全決別しており
特に財津さんとは彼の著書に書かれた
吉田さんに関する記述をめぐり
コーヒー店のHPで猛反論なさってます。
http://www2.plala.or.jp/yoshidaya/nikei-teisei.htm確かにTULIP時代リーダーである財津さんにとって
同級生で一番古くからのメンバーという甘えからか
吉田さんがネタ担当であるかのような扱いは
ちょっとどうなの?と思うところはありました。
それが吉田さん本人が望んでの事だったのかは
定かではありませんが
財津本に対するリアクションを読む限りでは
不本意だったのではないかという印象は受けます。
さて、改めてTULIPについて。
よく使われるのが和製ビートルズという表現。
自分は中学から彼らの曲は聴いており
高校の時はバンドでコピーもした事がありますが
実は彼らの曲にビートルズを感じたことは
一度もなかったりします(笑)曲のパクリは除いてw
楽曲もぶっちゃけ垢抜けない感じで
同時期に活動していたオフコースについて
財津さんが「自分たちより全然洗練された音」に
劣等感を持ったという趣旨の発言をしたのを
何かで読んだ覚えがあります。
そんなTULIPですが奇跡的なクオリティとも言える
アルバムが「TAKE OFF」
自分は財津<姫野派なのですが
姫野さんのVo.曲が多めという理由だけではなく
他のアルバムにある生活臭が少ない事もあり
TULIPで何か1枚と言われれば迷わずこれを選びます。
OPの短いタイトルトラックに続くのが
更にまさに姫野節って感じの
財津さんVo.の曲もこのアルバムに関しては
好きな曲が何曲もあります。
ただ、ビートルズと言われればこの曲とかは
確かにMartha My Dearと言えなくもないw
これはアルバム最後の曲ですが
後半はWINGSのPower Cutだなあ(笑)
因みに四人囃子の項で書いたMLの人気投票、
四人囃子が2位だった'74年度国内グループ部門と
Best Album部門の1位はグループがTULIP、
アルバムはこのTAKE OFFでした。
次点は吉田さん上田さんが抜ける前の
最後のアルバム「Someday Somewhere」
2枚組ですが佳曲が多いです。
中でもやはり姫野さんのこれは名曲。
リリースされた当時、自分は浪人生。
このアルバムを聴くと当時の事が思い出される程度に
ヘビーローテで聴いていました。
前作の「Upside Down」が残念な出来だっただけに
このアルバムで持ち返したと思ったら
吉田さん上田さんが脱退してしまい
それ以降のTULIPはまともに聴いておりません。
吉田さんはこの数年前から脱退の意向を
財津さんに伝えていたようですので
オリジナルメンバーでのラストアルバムとして
本気を出した?というのは穿った見方でしょうか。
最後になりますが
改めて吉田さんのご冥福をお祈りしたいと思います。