今回は最近リリースが続いている
David Singletonによるオリジナル・クリムゾンの
Elemental Mixについて。

このDavid Singletonという人は
90年代からFrippとプロデュースや
エンジニアリングの仕事をして
Frippと共にDGMの共同オーナーを
務めている人らしいです。

で、自分が聴いたのは
2023年のLark's Tongues in Aspic(4曲だけ)
2024年のRED
2025年のLizard

最初に聴いたのはREDでしたが
各楽器の音の鮮明さに驚かされたものの
オリジナルでは後ろに隠れていた楽器が
ぐっと前面に出て
逆に表で聞こえていた音が裏に引っ込んだりと
新鮮味と違和感が半々という感じでした。

で今年に入ってLizardを聴いたのですが
これもRED同様に音像が半端なくクリア。
ただ各楽器の定位がRED以上に入れ替わっており
例えば1曲目のCirkusとかでは
冒頭TippetのエレピとHaskelのヴォーカルの
音の鮮明さにうわ、すげえと思ったら
次に入るMcCullochのドラムが
・・・あれ?消えてる。

以降の曲も音はクリアだけど
楽器のバランスが別物と言っていい代物でした。
ネットやYouTubeのコメントとかでは
新鮮で好きというものや
中にはオリジナルよりいいというコメまで
見かけたりします。
確かにレコーディングされていて
奥に隠れている音を鮮明に聴けるのは興味深いですが
自分としてはここまでバランスを変えられると
これが楽曲として成立しているかというと
疑問を感じざるを得ません。
頭の固いジジイと言われても
自分はこのクリアになった各楽器の音で
オリジナルの定位にしたものを聴きたい
というのが正直なところです。

順番がリリースと違いますが
この後Lark's Tongues~を聴いたところ
こちらはMuirのパーカッションが
前に出てるのが多少目立ってましたが
Lizardほどの違和感はありませんでした。
・・・と、ここまで書いていたら
ネット検索で昨年2/17に
Muirが亡くなったという記事が。
- Rest in Peace Muir
2026/03/02(月) 22:15 music PERMALINK COM(0)
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数年前、テレワークで自宅勤務だった頃
サブスクで音楽流しながら仕事してる中で
High Llamasからのリンクで見つけた
女性アーティストです。
High LlamasのSean O'Haganが
プロデュースとアレンジを担当。
2020年に発表された4曲入りEPなんですが
これが佳曲揃い。
特にこの1曲目

Carol King調のピアノ弾き語り。
和むわー。大好きです。
2曲目も同傾向でアコギが加わります。

で、3曲目。
ここでSean O'Haganが前に出てきました(笑)

バックの音がまんまHigh Llamasです。
ラストの4曲目は再びピアノ曲ですが
ところどころでHigh Llamas調の電子音が顔を出します。


他の作品も聴きたくなったので
Apple Musicで探すと
このEPと同年に自身がプロデュースした
アルバムがあり聴いてみましたが
こちらは悪くはないけどモダンな音でした。

おそらくそれが本来の彼女の音で
EPの方はSean O'Haganのレトロ趣味で
制作されたものなんでしょうね。
Sean O'Haganプロデュースでアルバムとか
リリースしてくれたら嬉しいんだけどなあ。
2025/10/26(日) 22:09 music PERMALINK COM(0)
先日Ozzyが亡くなったからという訳でもありませんが
今回はハードロック(以下HRと略)繋がりで
LED ZEPPELINについて。
BLACK SABBATHは後のバンドに与えた影響という面で
突出した存在でした。
もちろんリアルタイムの70年代でも
Sabbathは人気のあるバンドではありましたが
当時のHRで別格だったのは
やはりZeppelinとPurpleだったように思います。
その後にSabbathとHeepが続く、という感じ。
ただ、当時の日本ではそのような位置付けでしたが
世界的にはZeppelinの方がPurpleより格上というのが
実際のところでしょう。

以前書いたように自分がHRに本格的に目覚めたのは
PurpleのBurnがきっかけでした。
で、そうなると当然Zeppelinも気になります。
そして中3の時に最初に買ったのがII。
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ジャケのカッコよさと帯の「最高傑作」という言葉に
釣られた感が強いのですが恥ずかしながら正直に書くと
その時は良さが解りませんでした^^;
HRというのはPurpleのような整然とした音
というイメージを持って聴いたのも
原因だったかもしれません。
これも先日亡くなった渋谷陽一が
HRの事を「暴力衝動を昇華させた音楽」
といったニュアンスで語っていましたが、
それに準じて表現するなら
Zeppelinは拳でボコボコ殴るのに対し
Purpleはナイフで切るような感じ。
銃器に例えると大砲のZeppelinと
機関銃のPurpleといったところでしょうか。
これは楽曲も勿論ですが
ドラマーのスタイルからの印象が強いかも。

で、次にZeppelinを買ったのは
当時の最新作だったPhysical Graffiti。
これも当時の自分が好きだったHRの音ではなくて。
今にして思えば最初に1stかIV、
あるいは聖なる館あたりを買っていれば
また印象は違ったのかもしれません。
特に1stは分かりやすいHRアルバムなので
当時の自分におススメするならコレでしょう。

CRIMSONも最初に聴いたのがIslandsだったしなあ(笑)
あとIVのA面も分かりやすいし
聖なる館はSong Remains the Same~Rain Songが最高。


そのZeppelinが2007年に行った
トリビュートコンサートを2012年に映像化したのが
祭典の日~Celebration Day。
解散後のPageのヘロヘロぶりを散々目にしてきたので
リリース当時は買わずにいたのですが
先日たまたまApple Musicで聴いてみるとビックリ。
ちゃんとギター弾けてる Σ(・□・;)
いや、皮肉でもなんでもなく驚きました。
もちろん全盛期と比べると雑なところはありますが
Atlanticの40th Aniv.ConcertやARMSの惨状を思えば
ステージ裏で誰かが弾いてる?って勘ぐる程(笑)
あとこの時のギターの音が好みでした。
コンサート2曲目のRamble Onとか
スタジオ版(件のII収録)よりハードでカッコイイ。

もっと早く聴けば良かった^^;

なんだか中途半端な文になってしまいましたね。
何を書きたかったのかというと
結局はJimmy Pageを見直した・・・という事?w
あ、今年ドキュメンタリー映画が公開されるらしいので
トレーラーも貼っておきます。


冒頭でOzzyの訃報について触れましたが
このブログも誰かの訃報で書くケースが多いのは
自分がリアルタイムで愛聴してきたミュージシャン達が
そういう年齢になっているわけで。
それどころか先日は同い年のJohn Sykesまで
亡くなってしまいました。
・・・おいおい、他人事じゃないぞ ><
2025/08/10(日) 22:49 music PERMALINK COM(0)
久しぶりの更新ですが
今回は過去のメインブログに書いたものの転載です。
2015/5/10ですから10年前のものになります。
年表記などで一部加筆修正加えましたがほぼ過去のままです。


2004年5月5日。
岡崎律子さんが亡くなってからもう21年になるんですね。
彼女を最初に知ったのは岡崎さんと日向めぐみのデュオ メロキュアが担当した
アニメ「ストラトス4」のOP”1st Priority"
高揚感のある曲にあのウィスパーヴォイスが気持ち良くて
2003年の当時は まだ今のようにアニメもほとんど見ていなかったんですが
シングル買っちゃいました。
ちょうどその頃 何かの所用で北海道に行った時には
レンタカーでこの曲ばかり聴いていた覚えがあります。
その後もシングル、アルバムとリリース時に購入、
岡崎さんのベストアルバムも入手しました。
自分は元々透明感のある声の女性シンガーが好きなんですが
岡崎さんの霞がかった柔らかい声は また新鮮でした。

・・・が、21年前のあの日。
ネットで訃報を知った時のショックはいまでも忘れられません。
その時初めて 彼女が自分と同い年だったと知りました。
亡くなる直前までニューアルバムのレコーディングをしていた
彼女の遺作が「for Ritz」
その中の1曲"I'm always close to you"を聴いたときは
マジ泣きしました。
この曲は元々ゲームのサントラとして作られ
そこでは声優の笠原弘子さんが歌っていたのですが
「for Rits」ではセルフカバーとして収録されています。
余命宣告を受けてから作った曲という事を考えると
どうしてこんな優しい曲を歌えるんでしょう。
そしてどんな気持ちでこの歌詞を歌ったのかと思うと胸が締め付けられます。
今でもこの曲は涙なしでは聴けません。
自分にとっても物凄く大切な1曲です。



彼女の魂が安らかでありますように。
2025/05/05(月) 21:02 music PERMALINK COM(0)
5ヶ月ぶりになってしまいました。
我ながら気まぐれで困っちゃいます。
今回は昨年 自伝の和訳版が出版された
Greg Lakeを。

オリジナルCRIMSONのVo.だから
という理由だけではなく
多分自分にとって一番好きなヴォーカリスト。
70年代のCrimson~EL&P時代
日本では某RO周辺の植え付けた
「繊細でナイーブなミュージシャン」
というイメージが強かったですが
本当のところはそうでもなかった、というか
かなりやんちゃしていたらしいです。
(蛇足ですが「繊細」と「ナイーブ」は
意味合いが似て非なるもの)
Crimson時代は彼が楽屋に女の子を連れ込んで
いろいろやらかしてたせいで
ステージの開演が遅れた事も多々あったとか。
自伝ではクラブで拾った女の子をお持ち帰りして
翌日その子のヒモとトラブルになった
EL&P時のエピソードがサラッと載ってましたが
割とそういう事が普通だったんだろうなーと。
だからと言って「繊細」じゃないという理由には
ならないのかもしれませんが
「繊細な種馬」ってのもイメージ的にちょっと(笑)
あと、自伝からは温厚な印象を受けますが
実際は割とキレやすい人だったようで
どちらかと言うと攻撃的な性格っぽいです。
オリジナルCRIMSONのライブ音源を「Epitaph」として
90年代にリリースした時に
オリジナルメンバーが奇跡的に集合した際も
FrippとLakeの喧嘩(というかFrippの専横にLakeがキレた)
が原因でリユニオンも消えたわけで。
(ただこれは非があるのは明らかにFripp)

と散々な書き方をしてしまいましたが
そんな事で彼の残した音楽が色褪せるわけもなく。
まずは宮殿から。
Ian McDonaldが絶賛したEpitaphでの歌唱も
もちろん素晴らしいですが
そのMcDonaldがハーモニーをつけた
こちらの厭世的なVo.がたまらなく好きです。


そしてEL&P。
アルバムとしてはTrilogyが
アコースティックとエレクトリックの
絶妙なバランスの良さもあって推しなんですが
同じくらい1stも大好き。
中でもLakeと言えばやはりコレでしょう。

非常に個人的な思い出で恐縮なのですが
高校の時友人たちとの勉強会と称した宿泊時に
持って行ったテープをかけてこの曲が流れた時
その場の数人から自分がいきなり歌いだしたと
思われまして(笑)
当時の自分の歌声と似ていたらしいという
ウソのようなホントの話でした。

Crimson時代の映像はほとんど残っておらず
辛うじて確認できるのがこちら。

69年、宮殿リリース前に出演した
伝説のSTONES Hyde Park Concertの時のものです。
コンプリートな映像・・・残ってないのかなあ。
あったら国宝ものだと思うんだけど。
2024/07/18(木) 13:03 music PERMALINK COM(0)
TULIPの初代ベーシスト吉田彰さんが
2/16に75歳で亡くなりました。
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ドラムの上田さんがXで公表したのですが
今のところネットで検索した限りでは
それ以外に関係者からの発表は見当たらず。
'80年にTULIPを脱退してからは
2011年まで乃木坂でコーヒー店を経営。
最近は母校である西南学院大の学生寮の管理人を
夫婦でされていたようなのですが
コーヒー豆のオンライン販売も
継続されていたらしくHPも今月更新されていました。
http://www2.plala.or.jp/yoshidaya/
先にも書いたように亡くなった状況について
情報がほとんど無い状態だけに
今月HPを更新していながらの訃報は
色々憶測を呼びそうで嫌な感じです・・・。

吉田さんはTULIPとは完全決別しており
特に財津さんとは彼の著書に書かれた
吉田さんに関する記述をめぐり
コーヒー店のHPで猛反論なさってます。
http://www2.plala.or.jp/yoshidaya/nikei-teisei.htm
確かにTULIP時代リーダーである財津さんにとって
同級生で一番古くからのメンバーという甘えからか
吉田さんがネタ担当であるかのような扱いは
ちょっとどうなの?と思うところはありました。
それが吉田さん本人が望んでの事だったのかは
定かではありませんが
財津本に対するリアクションを読む限りでは
不本意だったのではないかという印象は受けます。

さて、改めてTULIPについて。
よく使われるのが和製ビートルズという表現。
自分は中学から彼らの曲は聴いており
高校の時はバンドでコピーもした事がありますが
実は彼らの曲にビートルズを感じたことは
一度もなかったりします(笑)曲のパクリは除いてw
楽曲もぶっちゃけ垢抜けない感じで
同時期に活動していたオフコースについて
財津さんが「自分たちより全然洗練された音」に
劣等感を持ったという趣旨の発言をしたのを
何かで読んだ覚えがあります。

そんなTULIPですが奇跡的なクオリティとも言える
アルバムが「TAKE OFF」
自分は財津<姫野派なのですが
姫野さんのVo.曲が多めという理由だけではなく
他のアルバムにある生活臭が少ない事もあり
TULIPで何か1枚と言われれば迷わずこれを選びます。
OPの短いタイトルトラックに続くのが

更にまさに姫野節って感じの

財津さんVo.の曲もこのアルバムに関しては
好きな曲が何曲もあります。
ただ、ビートルズと言われればこの曲とかは
確かにMartha My Dearと言えなくもないw

これはアルバム最後の曲ですが
後半はWINGSのPower Cutだなあ(笑)


因みに四人囃子の項で書いたMLの人気投票、
四人囃子が2位だった'74年度国内グループ部門と
Best Album部門の1位はグループがTULIP、
アルバムはこのTAKE OFFでした。

次点は吉田さん上田さんが抜ける前の
最後のアルバム「Someday Somewhere」
2枚組ですが佳曲が多いです。
中でもやはり姫野さんのこれは名曲。

リリースされた当時、自分は浪人生。
このアルバムを聴くと当時の事が思い出される程度に
ヘビーローテで聴いていました。
前作の「Upside Down」が残念な出来だっただけに
このアルバムで持ち返したと思ったら
吉田さん上田さんが脱退してしまい
それ以降のTULIPはまともに聴いておりません。
吉田さんはこの数年前から脱退の意向を
財津さんに伝えていたようですので
オリジナルメンバーでのラストアルバムとして
本気を出した?というのは穿った見方でしょうか。

最後になりますが
改めて吉田さんのご冥福をお祈りしたいと思います。
2024/02/20(火) 23:37 music PERMALINK COM(0)