さてさて、今回はBEATLESネタです。
※7/1 一部追記あり
10日ちょい前にニュースになったPaulの発言。
https://www.barks.jp/news/?id=1000235461

最初にこれ読んだとき「AI」について
触れているのがちょっと気がかりでした。
その結果、案の定というか曲解する連中が
出たようでPaulが釈明するという羽目に。
https://www.barks.jp/news/?id=1000235996

Johnのデモから声だけを抜き出すのに
AIをツールとして使用しただけなのが
まるでAIにメロを作らせて
合成するように受け止める人がいたようで。
確かにタイミング的にChatGPTなんかで
世の中がAIに対する関心と危機感を持っている
昨今なだけに目を引きやすいワードなのは
理解できますけど・・・ねえ。

さて、Paulは今回使用する曲は明言してませんが
巷ではこの曲が有力視されているようです。

しかし毎回思いますが
こういう音源ってどこから流出するんでしょうね^^;
で、最初に思ったのは
'95年の「Free as a Bird」の時と違い
Georgeがいないんだから
これをBEATLESと謳うのはどうなの?と。
ただAnthologyプロジェクトの時に
Paul、George、Ringoが集まって
Johnのデモから曲を作り上げた際
没にはなったもののNow and Thenにも
取り組んだようですので
その時に録ったGeorgeのVo.なりG.なりが残っていて
それを含めての事なのかもしれませんね。

更にどこまでホントかわかりませんが
BEATLES ver.としてのものもいくつか
YouTubeにアップされておりました(笑)
Anthologyプロジェクトで手掛けて
没になったver.なんでしょうか?
もう何でもアリだな、この流出社会。
で、最初に貼った動画が削除されていたため
別のver.を貼ってみますが
最初に貼ったものより「それ」っぽいですね。
ただ後半に出てくる「everybody」というパートは
Sun Kingから拾ったように聴こえますし
全体にFree as~に似せたアレンジになっているのが
かえってウソっぽいようにも思います。
Paulたちが手掛けて没になったものを
誰かがそれっぽくコラージュした?
って印象を受けました。
マニア多いですからねww


Free as a Birdの時も賛否両論あったようですが
あの曲について自分としては
FAB4全員が関わって完成した曲だから
BEATLESの曲ってことでいいやん?って感じです。
てか頭のRingoのドラムでもう降参しましたw
PVもTHE英国って映像に過去のBEATLESの姿や
彼らにまつわる小ネタが盛り込まれた秀逸なもの。


さて、今回の曲はどんな姿を見せてくれるのか
楽しみです。
2023/06/25(日) 14:57 music PERMALINK COM(0)
いや、かなり間が空いてしまいました。
それまでは月1ペースではありながらも
毎月更新していたのですが^^;
では気を取り直して
今回は今年来日するDead Daisiesを。
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元々はオーストラリアで結成されたバンドで
創始者のギタリストはなんと企業のCEO。
それだけだったら金持ちの道楽(笑)なんですが
1stではGunsのSlashがゲスト参加。
更に2ndになるとMarco MendozaやJohn Corabiが加入。
そして3rdではDoug Aldridgeまで。
この時点でなかなかのラインアップではありますが
Marcoはいろんなバンドふらふらする習性があるし
J.CorabiはVince Neilの代わりに参加した
MOTLEYのアルバムがつまらなかった事もあり
パーマネントなバンドとしての期待値は
なかなか微妙な線でした。
その反面、Lionから追いかけているDougには
そろそろ落ち着いて定住できるバンドで
活動してくれないかなーと思ってたのも事実。

で4thをリリースして次はカバーアルバム。
案の定MarcoとCorabiが抜けここまでかなと思ったら
代わりにGlenn Hughesという
えらい大物を引っ張ってきました。
実力派Vo.としての評価が高いGlennですが
実は個人的にはあまり好きなタイプじゃなくて^^;
Purple時代のLiveとか聴いても
ハイトーンのシャウト連発するのが
どうも犬がキャンキャン吠えてるようで(謝)。
ところがこのGlennが加入してリリースした
「Holy Ground」。
経年のせいか中低音にシフトした安定感あるVo.が
えらくイイ。
更にはこの年齢とは思えないくらい声がちゃんと出てる!
これまでの自分がGlennに抱いていたイメージが
かなり変わりました。

ただアルバムを聴いていて一部の曲で思ったのが
「ん~?誰かに似てる」
しばらく悩みましたが思い当たったのが
Purple再結成後のIan Gillan。
('70sのではなく)
HRのVo.は歳を取るとスタイルが似てくる
という訳ではないと思いますが
歌いまわしにどこか共通するものを感じました。


その後Dr.が代わりアルバムをもう1枚リリース。
で今年になり来日が決定。
メンバーを見るとなんとGlennが抜けてCorabiが出戻り。
う~ん、前の2枚のアルバムの出来が良かっただけに
残念に思う人も多いのではないかと思います。
今のロックはバンド掛け持ちや一時ユニット活動が
当たり前になっているので
きっとまだまだ動きはあるんでしょうね。
そんな状況の中とは言えPURPLE Mk.3の
2人のVo.と一緒にバンドを組んだ事になるDougは
ギタリストとしてなかなかの箔が付いたような^^

そんなDougの成り上がり(失礼)をよそに
Lion~BMRの相方Kalの近況は全く情報なし。
Dougからは引退したらしいという話が
伝わっているようですが、自分の夢としては
John SykesとKalが組んでバンド結成してもらいたい。
これはSykesがWhitesnakeクビになってから
ずっと思っていた自分の夢です。
音的には相性いいと思うんですけどね。
性格はさておき(笑)

2人ともエゴ強そうだもんなあ・・・
2023/06/10(土) 20:19 music PERMALINK COM(0)
2023年最初のブログは
元ZABADAKの上野洋子さんを。

ZABADAK時代は透明感のある歌声に
魅力は感じていましたが
相方の吉良さんとヴォーカルをシェアする
バンド形態がもどかしかった事と
楽曲自体もあとひと捻り欲しかった印象から
あまり熱心には聴いていませんでした。
ソロになってからはコーラスを多重録音した
アルバム「Voices」をリリース。
これを聴くと「声」は最上の「楽器」である事が
よくわかります。

そんな彼女の「声という素材」を最大限に生かし
ZABADAKやVoicesの曲をリミックスしたのが
アルバム「e-mix」。

原曲はZABADAK時代のものですが
このミックスはバックとの不協和音が
水中で光が屈折して届く揺らぎのような
もの凄い危うさを醸し出していてゾクゾクします。
原曲と聴き比べると判り易いかもですね。

こちらは天上の音楽というイメージですが
リミックスver.を聴いた後では
先にも書いた「あとひと捻り」というのを
改めて感じてしまいます。

他にもasterisk名義での活動もしており
実質はソロプロジェクトなのですが
こちらはポップな印象。

ZABADAK時代からアイリッシュ音楽を始めとした
エスニックなテイストがありましたが
ここでもいい感じにポップな曲に溶け込んでいます。

ここからは同系統のアーティストを少々。

エスニックテイストが大好きな曲です。
歌っている河井英里さんは
残念ながら若くして亡くなってしまいました。

これはアニメ「無職転生」のOP曲。

このあたりも曲調をたどればZABADAK/上野洋子に
行き着く気がします。
まあエスニック風味を更に遡れば
久保田早紀の異邦人とかになるのかもしれませんが(笑)

最後にasteriskからもう1曲。

バックでピコピコいってる音がどことなくZNR^^
2023/01/04(水) 12:46 music PERMALINK COM(0)
今回はGangwayを。
'80年代後半、自分が渋谷WA○○にいた頃
お洒落なポップス好きなお客によく売れていた
記憶があります。
デンマークのバンドで・・・あ、これも北欧か。
このブログで取り上げるバンドの北欧率高し(笑)
まずは今回取り上げようと思ったこの1曲から。

2ndアルバムのタイトルトラックですが
ここにアップしたのは1stと2ndの曲からセレクトして
リミックスしたメジャーデビューアルバム収録のもの。
PFMのPhoto of Ghostみたいなものですねー。
BEATLES系の佳曲です。
ただ、今回これを取り上げたのは
前回取り上げたRevolverのデラックス版からの流れで
最近よく聞いているSGT. Pepperのデラックス版に
収録されているこれを聴いたから。

骨格だけのものな分余計に判りやすいですが
原曲と言っても差し支えないレベルですw
更にGangwayのリミックスされた方のver.は
後半にMr.Kiteみたいなエフェクトが入ったりして
なるほど、そりゃ自分も気に入るはずだと
変な納得の仕方をしてしまいました。

彼らの代表曲をもう1曲。

こちらはPVですがいかにも'80年代っぽい映像。
着ぐるみがちょろちょろ出てくるのはI am the Warlus?
とか思うのは穿ち過ぎでしょうか。

このGangway、なんと最近再結成したらしく
先に挙げたSitting in the Parkを演奏している動画が
見つかりました。

渋めのRockとかなら年を取ってからの再演も
違和感はそう感じない気もするのですが
あの甘酸っぱいメロを普通に爺さんが歌ってるのは
なかなかシュールな絵面です^^;
2022/12/17(土) 22:28 music PERMALINK COM(0)
先月、Revolverのスペシャルエディションがリリースされました。
George Martinの息子がリミックスした正規14曲以外にも
おいしい音源が山盛り。
一部はAnthologyで既出ではありますが
今回のリリース前にまず公開されたのは
Johnの仮歌デモ版Yellow Submarineと
Got to Get You into My Lifeの2nd ver。
Got to~はホーンパートがギターで
コーラスもほわわ~んとした感じが面白かったです。


で、欲しいことは欲しいんだけど5CDはお財布事情が・・・
(でも同時に発売されたTシャツは買いましたw)
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などと思っていたらApple Musicでアップされて助かりました(笑)
いやー、サブスクありがたい。マジで。
中でも興味深かったのがAnd Your Bird Can Sing。
これ、AnthologyにJohnとPaulが笑いまくってる初期ver.が
収録されているのですが
今回はちゃんと歌っているver.も収録されてました。

Anthologyの時はとにかく爆笑の印象が強かったせいか
他の部分にはあまり注意が向かなかったのですが
今回のver.で改めて聴いてみるとまず注目されるのはギター。
正規ver.ではファズギターがリフを弾いていますが
この初期のver.ではGeorgeの12弦ギターが
全編にフィーチャーされています。
いや、これってかなりBYRDSっぽい、てか
曲名にBirdが入っているし・・・あれ?
BYRDSは「I」ではなく「Y」ですが
そもそもこのバンド名の由来もはっきりしておらず
BYRDというのも古楽の作曲者で
William Byrdという人(大好き)がいたり
月のクレーターの名前だったり、という程度で
そのへんが由来になっているとはちょっと思えない。
とするとBIRDSにするのをひねってBYRDSにした、
というところではないかと。
BEATLESがBEETLESにしなかったようなものでしょうか(笑)
BYRDSがデビューしたのはRevolverリリースの
前年である'65年。
12弦ギター自体はGeorgeがHard Day's Nightの時に
既に使ってますから
RevolverでRoger McGuinnをパクったわけではないと思いますが
BIRDが入っている曲で面白がってBYRDS風にしてみたというのは
ありえるんじゃないかなーなんて思ったりしました。
お蔵出し音源はこういう想像が出来たりするところも
楽しみのひとつですね。
2022/11/30(水) 18:54 music PERMALINK COM(0)
前回3大ギタリストの話が長くなってしまったため断念した
Max Middletonを。
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第2期Jeff Beck Group~WiredでBeckのところで
Keyを弾いていた人です。
JBG解散後に結成されたHummingbirdまでは知ってましたが
以降の活動についてはCozyのソロとかで見かけたくらいでした。
改めて検索するとちゃんとソロもリリースしてるんですね。
ただ1stソロが2003年というのは予想外に遅い気が。

Max Middletonと言えばフェンダーローズ、
フェンダーローズと言えばMax Middletonというくらいに
自分的にはこの音の印象が強いです。
とにかく音のセンスが良く上品。
同じくWiredでシンセを弾いていたJan Hammerが
ピッチベンダー多用した派手で下品な音だったのとは
対照的です。
なのでWiredとBlow by Blowだと圧倒的にBlow by Blowが好き(笑)


さて、前述のソロアルバムですがこれまで3枚をリリース。
1stソロ「Land of Secrets」はちょっとエスニック風味のある
スムースジャズという印象。
2ndは2011年の「One Thousand Sails」
1曲目、いきなりシタールとピアノにエスニックなヴォーカルで
ビックリしますが、Maxのフェンダーローズで腰が据わりますw
タブラまで使ってますがインド音楽に流れる事なく味付け程度。
あくまでもこれはMax's Tuneですw


2013年のTwo Cranesは東日本大震災にインスパイアされたものらしいです。
これは1曲目のタイトルトラック。

冒頭のピアノソロが終わるとお待ちかねのフェンダーローズが。
Beckのギターが入ればまんまJBGでも使えそうな曲調です。
ピアノでは凡庸とまでは言いませんが割とありがちな印象。
それがやはりフェンダーローズが出てくると
雰囲気が一変するのは面白いです。
2曲目以降はアルバムのテーマに沿った哀しげなトーンの曲が多く
おそらくそちらがメインで1曲目はアイキャッチ的な曲
という事なのかもしれませんね。
2022/11/12(土) 12:23 music PERMALINK COM(0)