前項でカセットテープの話とか書いたら
懐かしくなってしまい、予定外の番外編を。

中学の頃に買ってもらったのは
ナショナルのラジカセでした。
画像検索するとヤフオクの出品とかで
けっこうあるみたいですね。型番はRQ444。
RQ444
いやー、懐かしい(笑)
このRQ444はもちろんモノラル。
自分の音楽体験のいわば原点です。
音楽用途以外でも、友人グループが集まった時に
これで会話を録音したテープとかまだ手元にありますw
高1の時に入手したGrecoの安いレスポールモデル、
アンプまでは手が出なかったのですが
このラジカセのMIC端子に変換ジャックでエレキギターを繋ぐと
いい感じに歪んだ音が出る、なんて邪道な使い方も発見しました。
2代目のSONYのZILBAPを買ってからの話ですが(笑)
ZILBAP

それにしても音楽もデータでコピーが瞬時に出来る今と違い
当時はまさにアナログでしたね。
高校の入学祝でステレオセットを買ってもらったのですが
listen5
カセットデッキ(ラジカセではなく)は弟が持っていたので
LPやFMを録音する際は毎回弟にデッキを貸してもらい
自分のプリメインアンプに接続。
デッキの再生と録音の二つを一緒に押す必要があるので
再生と録音+ポーズボタンで準備して
レコードに針を落とす時の音が入らないように、
針がトレースし始めてからポーズを解除なんて手順が懐かしいw
しかも勿論アナログですから再生時間=録音時間なわけです。
1枚のLPをダビングするのに40分とか要するんですから
今の若い世代には考えられない話でしょうね。
セレクションテープ(今でいうプレイリスト笑)を作る時とか
LPやEPをとっかえひっかえの手作業、
しかもそのレコードによって音量レベルが微妙に違っていて
都度録音レベルを調整したりと、今思うと大変でした。
でも楽しかったなー。
2021/12/29(水) 17:57 music PERMALINK COM(0)
年をまたいでしまうのは流石に・・・と思い
前回の続きを。
短く書こうと思えば「唯一無二のアルバム」で終わりますし
長く書こうと思えばいくらでも書きたいことはあったりします。
まあ程々に初めて聴いた時の事を書こうと思います。

前回書いたように最初のCrimson体験は
「お前にはまだ早い!」と犬に言われたかのような散々な結果でした。
ただ、この時も本当は宮殿を試聴しようとしたのですが
レコード店(忘れもしない国原)で宮殿が売り切れだったため
次点としてIslandsを聴いてみたわけでして。
それをO師匠に報告したところ
「あー、アイランドは良くないよ」とこれもバッサリ(笑)
で、とにかく宮殿はいいから聴いたほうがいいと言われ
大丈夫かなぁ・・・と思いつつも後日試聴してみました。

最初に変なノイズ音。
「???」とボリュームを少し上げたところで
いきなり暴力的なイントロが。

この瞬間にCrimsonに魅了された、というならカッコイイんですが
この時はとにかく騒がしくて音圧の高い曲に腰が引けてしまいました。
今なら非常に整然としたアンサンブルで組み立てられている曲と
認識できるのですが、この時の印象は「やかましい」曲。

全部この調子の曲だったらキツイなーと思いながら2曲目。

・・・あ、これはいいかも。
1曲目の熱気を冷ましてくれるような曲調に
ちょっと気持ちも持ち直しました。

で3曲目。多分ここで最初にやられました。

メロトロンの響きと哀愁のメロディ。

ここでA面が終わり、試聴もここまで。
B面を聴いたのは後日師匠から借りたLPをKくんに
カセットテープに録音してもらってからだったと思います。

余談ですが中学生だった当時はそうそうLPなど買えず、
音楽好きな連中の間ではLPの貸し借りとテープへのダビングが
音楽を聴く上で大きなソースでした。
なんせレンタルレコードなんてまだ無かった時代です。
そういう意味でもO師匠のライブラリーは宝の山でした。
当時の自分はステレオなんてそもそも持っておらず
手元にあるのはラジカセのみ。
そのため先ずLPを師匠から借りて
それをKくんにカセットへダビングしてもらって聴いていました。
O師匠、Kくん、その節はお世話になりました^^

さて、宮殿の話に戻ります。
B面1曲目、これもメロディアス。
後半のインプロもよく分からないけど何かいい感じw


でラストのアルバムタイトルトラック。

再度きましたメロトロン。
これも音圧が高いですが1曲目のような暴力的な感じではなく
荘厳という言葉がふさわしい。
これは今まで聴いてきた音楽とは何か違うぞ。

・・・と、初めて聴いた時の印象を思い出しながら書いてみましたが、
書きたい事は何も書けてない気もします(笑)
まあ今回は「3大ショック」についてという趣旨ですので
アルバム自体についてはまた別の機会に・・・書けるといいなぁ。
2021/12/29(水) 13:44 music PERMALINK COM(0)
さて、今回はこれまで書いていなかった
「3大ショック」最後のひとつ。
2つ目だったBurnについて書いてから6年が経ってしまいましたw
で、勿論クリムゾンの宮殿なわけですが
長くなりそうなので前後編に分けて書こうと思います。

中3の頃、同じクラスにOくんという友人がいて
とにかく彼はやたらRockに詳しい人でした。
当時の自分にとって、こと音楽に関しては師匠と呼べるような存在で
前述のQueenを勧めてくれたのも彼でした。
そんな彼からのお勧めの中にあったひとつがKing Crimson。

これはたまたまなんですがBeatlesの特集が載っていたので買った
音楽専科の'73年7月号にCrimsonの特集も併載されており、
その時は流し読みしていたのですが
翌年OくんからCrimsonを勧められた事もあって記事を読み返してみました。
内容はLark's Tongues in Aspicが新譜(!)で
リリースされたタイミングの特集記事。
当時の音楽専科はその数年後の堕落ぶりがウソと思えるような
非常に真面目で格調高いとさえ言える音楽雑誌だったのですが、
ディスコグラフィも載っておりその内容がまた綿密な文章でして。
その中で目を引いたのがIslandsのレビュー。
一部を引用しますが

「B面ラストに10分近く流れるこの曲(アイランド)もさることながら
 A面トップからキング・クリムゾンの限り無き静動が脈を打ってくる。
 また、このアルバムは、これまでの中で最もシンプルな美しさに輝き、
 よりクラシカルな気品を備えたものである。」

シンプルな美しさ!
師匠の教えで物凄い密度でRockの黄金時代を学習してきた当時の自分にとって
「プログレ」は何だか大人じゃないと解らない怖いものって
イメージがあったんですが、これなら大丈夫かな?と(笑)
で、レコード店に行きIslandsを視聴してみたわけです。

余談ですが当時レコード店では販売しているレコードを
視聴ブースに持っていくと店員さんがセットしてくれて
ヘッドフォンで視聴できるシステムがあり
自分もめちゃくちゃお世話になったのですが、
・・・これって新品を中古盤にしちゃってるわけですよね^^;
まぁレコードを購入していく客もそれを承知で買っていくわけで
なんとも大らかな時代だったなーと(笑)

でIslands(A面)です。
1曲目Formentera Lady

・・・わ、分からん。
Beatlesからやっとハードロックに辿り着いたばかりの中3の小僧には
とにかく敷居の高い音でしたねー。
なんせ半分Jazzですからw
繋がって始まる2曲目のSailor's Taleは爆走してるし
3曲目のLettersは最初は静かですがいきなりキレるしww
まるでSoftbankのCMでお父さん犬に最後バッサリされた、そんな気分でした。


(後編に続く)
2021/11/20(土) 16:33 music PERMALINK COM(0)
今回は過去に書いたものではなく新作(笑)です。
この音楽に特化したブログを作ろうと思ったきっかけでもある曲、
Captain BeyondのIcarusについて。

まずはアーティストについて簡単に。
Deep Purpleの初代Vo.だったRod Evansが
Iron ButterflyのG.とB.そしてJohnny Winter AndのDr.と共に
'72年に結成したバンドです。
この1stがとにかく凄い。
どれくらい凄いかと言うと、自分の中では
プログレの最高峰がCrimsonの1stであるのと同じレベルで
ハードロックの最高峰はこのCaptain Beyondの1stってくらい別格のアルバムです。
とりわけ素晴らしいのがドラムのBobby Caldwell。
AORで同名の人がいますがもちろん別人。
1stの1曲目、イントロのドラムでもう漏らしそうになりますw


その後なんとこのCaldwellが脱退し2ndアルバムをリリースしたのですが
ハードロックというには微妙なアルバムでした。
当時手元にあったDeep Purpleのバイオ本には
この2ndまでしか記載がなかったのでその後は自然消滅したとばかり思っていたところ
'90年頃にたまたま中古盤でDawn ExplosionというLPを見つけ購入。
これは'77年の作品で3rdアルバムになるのですが
なんとCaldwellが戻っていました。
ただVo.がEvansから変わっていたので多少の不安を覚えながら針を落としたのですが
・・・あれ?
いや、確かに今回はちゃんとハードロックではあるんですが何だかつまらない。
とりわけVo.がなんだか軽いんですよね。
中でも曲調は悪くないのに、と思ったのがこのIcarusです。


で今回の本題。
先日Apple MusicでCaptain Beyondを検索したところ'72~'73年のデモアルバムを発見。
そこに収録されていたのが1stのメンバーで演奏されているIcarus。
これがもう滅茶苦茶カッコイイ。

1stの曲と比べても遜色ないクオリティです。
1stでは入っていなかったkeyが入っているのも新鮮で
中間部でのあたりなんてIl Balletto Di Bronzoみたい。
この線で2nd作ってくれていれば・・・と思わずにいられませんでしたが
きっとEvansとCaldwellで意見が対立したんだろうなー。残念。
2021/11/06(土) 22:08 music PERMALINK COM(0)
(※過去ブログより転載、加筆)

タイトルはオフコースのアルバムから。
自分がオフコースを初めて聴いたのは2浪の時。
場所は高校~浪人時代の友人Tくんのアパートでした。
その時聴いたのは2ndの「この道をゆけば」
A面ラストの「別れの情景Ⅰ」にやられました。
いまでもオフコースのベストトラックはこの曲だと思っています。

その後、他のアルバムを妹分だったオフコースファンにダビングしてもらい
浪人~大学時代はすっかりハマってしまいました。
バンドでコピーもしたなー。酷い出来だったけどw

でタイトルのFairway。
最初聴いた時の第一印象は「変なアルバム」
オフコースって結局みんな小田さんの気取った泣きメロを聴きたくて
アルバム買ってるんだと思うんですよ。
ただ、このアルバムって妙に倦怠感を感じさせる曲が何曲かあり
しかもそれが何となく印象に残るという。
具体的にはこのあたり。


「いつもふたり」は小田さん、「夢」は鈴木さんの曲です。
ぶっちゃけ鈴木さんの曲って自分ほぼ興味なくて(笑)
テープでベストセレクションとか作ってた時は間違いなく小田曲オンリーになったのですが
Fairwayの鈴木さんの曲は割と好きだったりします。
ただこの曲とかBEATLESのJulia丸パクリではありますがw

当時はパクリと言えばTULIPでしたが、実はオフコースも多かったんですよね。
よく指摘されている「さよなら」と「Hotel California」なんかは
そこまで似てると思ってませんでしたが
「その時はじめて」がCARAVANの「No Backstage Pass」と酷似していると気付いたときは
けっこう哀しいものがありました。
両方好きな曲だったので。
あと、これは気付いている人は少ないと思うのですが
曲だけでなくTVスペシャルでドラマ仕立てで制作された「NEXT」は
当時月刊PLAYBOYに載ったBEATLESをモチーフにしたフィクションを
そのままいただいていたりします。

これは蛇足ですが自分、基本的にパクリって好きじゃなくて
以前YouTubeでパクリを集めた嫌味な再生リストを作ってみたことも(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=6IANiM5uG9A&list=PLRaHvTru43b53tpSDS8GMlHxGIRL8sw_u
中にはイントロだけとか曲構成だったりとか微妙なものもありますが。

(original:2021/4/28)
2021/10/31(日) 13:53 music PERMALINK COM(0)
(※過去ブログより転載、加筆)

自分が初めてQueenを聴いたのは中3の時。
中1のBEATLESに始まった洋楽嗜好ですが
中3の頃はDEEP PURPLEなどのハードロックに傾倒。
そんな時に友人から勧められて聴いたのが
当時の最新アルバムだったQueen IIでした。
その頃のQueenは純然たるハードロックバンドで
スピーディーな曲展開や圧倒的なコーラスなど、とにかく音が新しくカッコよかった。
自分も夢中になり、当時の3本柱はBeatles、Crimson、Queenでした。
(というか実は今もほぼ変わっていない笑)
Music Life75年1月号で渋谷陽一がDeep Purpleの新譜「StormBringer」のレビューの中で
同時期リリースされたQueenの「Sheer Heart Atack」を引き合いに出して
人気投票でQueenが3位、Purpleが5位なのも仕方ないと言っていたのが印象的でしたが
その時もハードロック軸としての観点からの文章でした。

これは74年の冬にリリースされたその3rdアルバムの1曲目。
エンディングの展開とか当時のHRとしてはスゲエの一言です。
なので75年、後に名盤と呼ばれるオペラ座の夜がリリースされた時は
音がポップで正直ガッカリしました。
それは自分だけでなく初期からのファンは割とそういう人多かったみたいですw

(original:2018/5/12)
2021/10/31(日) 13:27 music PERMALINK COM(0)