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すっかり月刊ペースとなりました(笑)
今回は自分の最も好きな日本のバンドです。

四人囃子。
初めて名前を聞く人はふざけたバンド名と
思うかもしれませんが
前身のトリオで活動していた時は
ザ・サンニンという名前だったそうで
まあそれに比べればまだ洒落は効いてるかと。

最初にリリースしたのは
高野悦子の手記「二十歳の原点」を映画化した
そのサントラ盤。
これは後に自由にアルバムを制作する条件として
バーターで制作させられたもので
レコーディングも数日で終わったらしいです。

そして実質的な1stアルバムとしてリリースされたのが
「一触即発」
自分の中ではこれを超える日本のロックアルバムは
後にも先にも存在しません。
1曲目の短いイントロ曲が終わり
坂下さんのKeyから始まる「空と雲」。
いやもう大好きです、この乾いた空気感。
侘び寂びJapanese Rockとでもいう趣きです。


で、彼らを評してよく言われるのが
FLOYD系のプログレバンドという表現。
いやいや、どうしてそうなるんでしょ。
例えばアマチュアの頃にFLOYDのEchoesを
ライブで完璧にコピーしていたとか
岡井さんがFLOYD好きだったとかいう話はありますが
このアルバムでFLOYDの影を感じるのは
タイトルトラックで森園さんがBreathe的
アップストロークのフレーズを弾いている程度では?
冒頭パートがOne of These Daysとかいう
いかにもな指摘も見かけますが
森園さん曰くあれはAllmanのWhipping Postらしいです。
いや、パクリじゃなくて(笑)
てか、音的にはかなりHR寄りではなかろうかと。
実際アルバムリリース直前に
音楽専科の'74年6月号で取り上げられていた記事では
彼らのライブを評して
「Deep Purple並みのハードなサウンド」とか
書かれていたくらいです。
確かにザ・サンニンがkeyの坂下さんを入れたのも
Purpleみたいな曲を演るのに必要という
理由だったようですし。
後に当時のライブ音源とか聴くとアルバムver.は
荒っぽさが無い分まとまりがいいとも言えますが
それでもやはりこれは名曲。


この「一触即発」がリリースされたのは'74年。
Music Lifeの目玉企画だった人気投票で
なんとBest Musician of the Year1位!
国内グループ部門とBest Album部門が2位でした。
おいおい、ただのミーハーじゃないな、ML読者(笑)

その後CBSソニーに移籍して作ったアルバム
「Golden Picnics」(以降GPと略)は
バックが大手という事もあり
かなりお金と時間をかけて作られましたが
「一触即発」が水墨画だとすると
GPはカラフルなポスター画という感じ。
ここでまた話を蒸し返すようですが
FLOYDはこんなテクニカルな曲やらないでしょ。
どうせならリコーダーと変拍子で
Gentle Giant?くらいな事を言ってもらいたい(笑)


このGPを最高傑作とする人もいるようですが
自分は前作の枯れた味わいの方を推します。
因みに初期からのレパートリーだった
「ネッシー」の曲構成には
ちょっとばかり原子心母の影を感じます^^;
そしてB面ラストの「Lady Violetta」
まるっきりフュージョンですね。
いや、別に嫌いなわけじゃないですけど
これはもう四人囃子じゃないなーと。


で、案の定 森園さんは脱退してこの路線に進みます。
実際にはドラッグが脱退の要因だったとも聞きますが。
脱退後はPRISMに加入。
これはPRISM時代の曲をセルフカバーしたものですが
かなり気持ちいい曲です。


さて森園さん脱退後は後任に佐藤ミツルさんを加え
アルバムを3枚出して活動休止します。
てっきり解散だと思っていたのですが
なんと'89年に岡井坂下佐久間の3人でアルバムを発表。
アルバムでは佐久間さんがギターを弾いていましたが
更には森園さん佐藤さんを加えてライブを敢行。
このライブ、もちろん行きました。
まさか生で見る機会があるなんて思いもしなかった
四人囃子のライブです。
しかも森園・佐藤のWギターで聴く「一触即発」。
もう会場でイントロ聴いた瞬間鼻血が出そうでしたw
この時のライブは映像化もされていて
これを見て印象的なのが森園さんが妙に小ぎれい(笑)
あー、フュージョンギタリストだなあと。
でも凄い楽しそうに演奏してるんですよね。


その後、'93年に目黒公会堂で行われたイベントに
なんとベースが中村さんのオリジナルラインアップで
出演するというので見に行きました。
確かSteely Danの「リキの電話番号」とかカバーで
演ってた覚えがあります。
これはこれで貴重なライブでした。
あと歌詞を提供していた末松さんも登壇したような。
これは'89年の時だったかもしれません^^;
この歳になるとホント記憶があやふやで・・・

その中村さんも2011年に亡くなり
その3年後には同じくベースの佐久間さん、
そして去年は坂下さんまで鬼籍に入ってしまいました。
確か中村さん佐久間さんは自分より8歳上だから
60そこそこで亡くなってしまったわけで
・・・早過ぎます。
Crimsonもそうですがベーシストって早逝する傾向が
あるんだろうか。
とりわけ中村さんのベースは腰があって大好きでした。
改めてお三方のご冥福をお祈り申し上げます。
2023/09/22(金) 22:48 music PERMALINK COM(0)
今回はDead Daisiesに続き
今年来日するバンドを。
Tedeschi Trucks Bandです。

元々は別々のバンドだった
Susan Tedeschi Bandと
Derek Trucks Bandのリーダー同士が結婚して
結成したバンド。
世界一ギターの上手い夫婦という異名も(笑)
グラミーで最優秀ブルース・アルバム賞を
獲得したこともありブルースロックバンドと
されることも多いようですが
音はサザンロックあるいはスワンプという感じ。

1stアルバム収録のこの曲(名曲!)とか
前半のSusanのVo.と
後半のDerekのスライドギター、
曲構成もいい感じです。

また最新アルバム収録のこの曲は
Allman Brothersっぽいです。

てかDerek Trucksは叔父がAllmanのドラマーで
20歳の頃には本人もAllmanに加入してるので
音がそうなるのも当然と言えば当然ですね。

かと思えばジミヘンか!?と思うような
こんなギターも。


他にもDerek Trucksの名前の由来が
Derek and the Dominosからとか
Laylaの元ネタの物語から
アルバム4部作を作ったとか
Claptonとの共演とか
いろいろネタはあるので
後日追記するかもですが今回はこんなところで^^;
2023/08/27(日) 18:17 music PERMALINK COM(0)
今回は前に書いた時に
>ハードロックというには微妙なアルバム
と表現したCaptain Beyondの2ndについて。

確かに最初に聴いた時は中途半端な印象でしたが
おそらくそれは「ハードロック」を期待して聴いた
こちら側の問題も少なからずあるかなと。
で、改めて先日サブスクで2ndを聴いてみました。
いや、これは悪くないんじゃなかろうか。

まず、アコギから始まるOPナンバー。

先入観ナシで聴くと思いの外気持ちいい音です。

で2曲目。
70年代後半にSANTANAが演ってたようなラテンロック。

Captain Beyondがリリースした'73年の頃は
SANTANAはここまでポップではなかったですけどね。

4曲目はイントロのGが初期YES、というかFlash。

アレンジ次第ではHRになるような素材ですが
パーカッションで再びラテンロック路線へ。
DrがBobbyだったらバリバリHRになりそう(笑)

5曲目はバラード。

メロがどことなくPurpleのSoldier of Fortuneっぽい。
でもこれもこっちが先ですw

アルバムラストの8曲目。

前半はまたゆる~いラテンロック。
後半ようやくHRの片鱗を見せてくれますが
あと一押しという感じで終わります。

というわけで作りようによっては十分HRになりえる曲が
実は多かったように思います。
曲はBのLeeのみのクレジットになってましたが
実は契約の関係上でそうなっただけで
実際の作曲者はRodとLarry、Leeの3人だったようです。
この後Rodが抜けてBobbyが戻ってきた3rdは
(出来はともかく)HRだったわけですから
やはり2ndをこんな仕上がりにした戦犯は
Rodなんだろうなあ。
新たに書いた1曲目のような路線のアルバムにしようと
既に書き溜められていた曲を
あえて軽いアレンジにした結果なのでは?
とか勘ぐっちゃいました。
この後にやらかす偽Purple事件といい、
才能はあるのに残念な人で終わってしまったのは
ホントに惜しまれます。
2023/07/26(水) 22:25 music PERMALINK COM(0)
さてさて、今回はBEATLESネタです。
※7/1 一部追記あり
10日ちょい前にニュースになったPaulの発言。
https://www.barks.jp/news/?id=1000235461

最初にこれ読んだとき「AI」について
触れているのがちょっと気がかりでした。
その結果、案の定というか曲解する連中が
出たようでPaulが釈明するという羽目に。
https://www.barks.jp/news/?id=1000235996

Johnのデモから声だけを抜き出すのに
AIをツールとして使用しただけなのが
まるでAIにメロを作らせて
合成するように受け止める人がいたようで。
確かにタイミング的にChatGPTなんかで
世の中がAIに対する関心と危機感を持っている
昨今なだけに目を引きやすいワードなのは
理解できますけど・・・ねえ。

さて、Paulは今回使用する曲は明言してませんが
巷ではこの曲が有力視されているようです。

しかし毎回思いますが
こういう音源ってどこから流出するんでしょうね^^;
で、最初に思ったのは
'95年の「Free as a Bird」の時と違い
Georgeがいないんだから
これをBEATLESと謳うのはどうなの?と。
ただAnthologyプロジェクトの時に
Paul、George、Ringoが集まって
Johnのデモから曲を作り上げた際
没にはなったもののNow and Thenにも
取り組んだようですので
その時に録ったGeorgeのVo.なりG.なりが残っていて
それを含めての事なのかもしれませんね。

更にどこまでホントかわかりませんが
BEATLES ver.としてのものもいくつか
YouTubeにアップされておりました(笑)
Anthologyプロジェクトで手掛けて
没になったver.なんでしょうか?
もう何でもアリだな、この流出社会。
で、最初に貼った動画が削除されていたため
別のver.を貼ってみますが
最初に貼ったものより「それ」っぽいですね。
ただ後半に出てくる「everybody」というパートは
Sun Kingから拾ったように聴こえますし
全体にFree as~に似せたアレンジになっているのが
かえってウソっぽいようにも思います。
Paulたちが手掛けて没になったものを
誰かがそれっぽくコラージュした?
って印象を受けました。
マニア多いですからねww


Free as a Birdの時も賛否両論あったようですが
あの曲について自分としては
FAB4全員が関わって完成した曲だから
BEATLESの曲ってことでいいやん?って感じです。
てか頭のRingoのドラムでもう降参しましたw
PVもTHE英国って映像に過去のBEATLESの姿や
彼らにまつわる小ネタが盛り込まれた秀逸なもの。


さて、今回の曲はどんな姿を見せてくれるのか
楽しみです。
2023/06/25(日) 14:57 music PERMALINK COM(0)
いや、かなり間が空いてしまいました。
それまでは月1ペースではありながらも
毎月更新していたのですが^^;
では気を取り直して
今回は今年来日するDead Daisiesを。
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元々はオーストラリアで結成されたバンドで
創始者のギタリストはなんと企業のCEO。
それだけだったら金持ちの道楽(笑)なんですが
1stではGunsのSlashがゲスト参加。
更に2ndになるとMarco MendozaやJohn Corabiが加入。
そして3rdではDoug Aldridgeまで。
この時点でなかなかのラインアップではありますが
Marcoはいろんなバンドふらふらする習性があるし
J.CorabiはVince Neilの代わりに参加した
MOTLEYのアルバムがつまらなかった事もあり
パーマネントなバンドとしての期待値は
なかなか微妙な線でした。
その反面、Lionから追いかけているDougには
そろそろ落ち着いて定住できるバンドで
活動してくれないかなーと思ってたのも事実。

で4thをリリースして次はカバーアルバム。
案の定MarcoとCorabiが抜けここまでかなと思ったら
代わりにGlenn Hughesという
えらい大物を引っ張ってきました。
実力派Vo.としての評価が高いGlennですが
実は個人的にはあまり好きなタイプじゃなくて^^;
Purple時代のLiveとか聴いても
ハイトーンのシャウト連発するのが
どうも犬がキャンキャン吠えてるようで(謝)。
ところがこのGlennが加入してリリースした
「Holy Ground」。
経年のせいか中低音にシフトした安定感あるVo.が
えらくイイ。
更にはこの年齢とは思えないくらい声がちゃんと出てる!
これまでの自分がGlennに抱いていたイメージが
かなり変わりました。

ただアルバムを聴いていて一部の曲で思ったのが
「ん~?誰かに似てる」
しばらく悩みましたが思い当たったのが
Purple再結成後のIan Gillan。
('70sのではなく)
HRのVo.は歳を取るとスタイルが似てくる
という訳ではないと思いますが
歌いまわしにどこか共通するものを感じました。


その後Dr.が代わりアルバムをもう1枚リリース。
で今年になり来日が決定。
メンバーを見るとなんとGlennが抜けてCorabiが出戻り。
う~ん、前の2枚のアルバムの出来が良かっただけに
残念に思う人も多いのではないかと思います。
今のロックはバンド掛け持ちや一時ユニット活動が
当たり前になっているので
きっとまだまだ動きはあるんでしょうね。
そんな状況の中とは言えPURPLE Mk.3の
2人のVo.と一緒にバンドを組んだ事になるDougは
ギタリストとしてなかなかの箔が付いたような^^

そんなDougの成り上がり(失礼)をよそに
Lion~BMRの相方Kalの近況は全く情報なし。
Dougからは引退したらしいという話が
伝わっているようですが、自分の夢としては
John SykesとKalが組んでバンド結成してもらいたい。
これはSykesがWhitesnakeクビになってから
ずっと思っていた自分の夢です。
音的には相性いいと思うんですけどね。
性格はさておき(笑)

2人ともエゴ強そうだもんなあ・・・
2023/06/10(土) 20:19 music PERMALINK COM(0)
2023年最初のブログは
元ZABADAKの上野洋子さんを。

ZABADAK時代は透明感のある歌声に
魅力は感じていましたが
相方の吉良さんとヴォーカルをシェアする
バンド形態がもどかしかった事と
楽曲自体もあとひと捻り欲しかった印象から
あまり熱心には聴いていませんでした。
ソロになってからはコーラスを多重録音した
アルバム「Voices」をリリース。
これを聴くと「声」は最上の「楽器」である事が
よくわかります。

そんな彼女の「声という素材」を最大限に生かし
ZABADAKやVoicesの曲をリミックスしたのが
アルバム「e-mix」。

原曲はZABADAK時代のものですが
このミックスはバックとの不協和音が
水中で光が屈折して届く揺らぎのような
もの凄い危うさを醸し出していてゾクゾクします。
原曲と聴き比べると判り易いかもですね。

こちらは天上の音楽というイメージですが
リミックスver.を聴いた後では
先にも書いた「あとひと捻り」というのを
改めて感じてしまいます。

他にもasterisk名義での活動もしており
実質はソロプロジェクトなのですが
こちらはポップな印象。

ZABADAK時代からアイリッシュ音楽を始めとした
エスニックなテイストがありましたが
ここでもいい感じにポップな曲に溶け込んでいます。

ここからは同系統のアーティストを少々。

エスニックテイストが大好きな曲です。
歌っている河井英里さんは
残念ながら若くして亡くなってしまいました。

これはアニメ「無職転生」のOP曲。

このあたりも曲調をたどればZABADAK/上野洋子に
行き着く気がします。
まあエスニック風味を更に遡れば
久保田早紀の異邦人とかになるのかもしれませんが(笑)

最後にasteriskからもう1曲。

バックでピコピコいってる音がどことなくZNR^^
2023/01/04(水) 12:46 music PERMALINK COM(0)
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